埼玉県小川町の和紙工房。和紙づくり講座に参加したのが2012年12月。
NPO法人生活工房つばさ・游主催の「30世紀につながる町づくり塾」人材養成講座に参加したことをきっかけに、和紙に関するイベントに参加。
和紙の原料であるコウゾの芽かき体験、実際に和紙を漉いている様子、コウゾの繊維を手にとってみたり、トロロアオイから得られる粘性の液体を見せてもらったり、実際に手漉きを体験させていただいた。その後もコウゾかしきと言って、樹皮を剥く作業のお手伝いをしてみたりと。
建築には障子があり、和紙との関係がある。コウゾという植物から紙になること、そして、職人さんに会いたかったこと。体験できることはやってみる。おちばprojectが大切にしていること。
その講座には、芸術系を学ぶ学生がいたり、和紙を使った小物づくりのアーティストや、水墨画をされている画家さんなどが参加していた。また、高校の先生と生徒さん。学校の授業の一環で参加されていた。親子ですか?と尋ねたところ、生徒ですとの返事。微妙な表情の生徒さんの顔に納得。
話が飛びましたが、建築には障子以外にも襖紙や壁紙に和紙を使うことがあります。そこで、顔と顔の見える関係で和紙を建築に使ってみたかった。それを具現化したのが「ちいさな木のオフィス」の中で、収納の箱の表面に利用しています。コウゾと木の建築がつながりました。自然素材を建築に取り込む建築士として、いろんなつながりを広げていきたい。